天災リスクの見極め 

 

(2014年ブログ記事を加筆修正)

 

結構前になりますが、長野で地震があり相当な被害が出ました。

(注:ブログ掲載時、以降の地震には触れていませんがご容赦ください)

 

しかし、奇跡的に死者が出なかった事は不幸中の幸いと言えるかもしれませんが、その件を中心に少し考えてみます。

 

 

過小評価は禁物、「長野県北部地震」の衝撃度

 

 

震度5強の白馬村に全壊多数の集落、地盤に起因か

 

 

上記リンクにも写真が添付されていますが、これだけ全壊して死者が出ないというのは、俄かには信じ難いことです。

 

ただ、多分ですがこの地域の住民は地震に対して意識的だった事は想像出来ます。

 

それは何故か、ちょうどこの地域は活断層の存在がほぼ確定していたからです。

  

地震が起きる毎に話題となり、暫くすると記憶から消える活断層ですが、人が話題にしようがしなかろうが、厳然と存在します。中には見て分かる所すら有るくらいです。

 

「まあ怖い」という印象を当然受けるでしょうが、では現居住地にそれだけリスクがあるのか調べるにはどうすれば良いか、一例を記します。

 

(基本的に東京中心の資料ですが、資料名と道府県名を組み合わせれば検索は可能です)

 

 

都市圏活断層図

 

 

これで、今回の地震の震源域を見て貰うと、断層の他にも幾つものリスク要因がある事が分かります。

 

これから住むならともかく、先祖代々この地で暮らしているなら、流石に「地震はずーっと先」と呑気に構えてはおられず、個々人も出来る範囲で対策を念頭に入れておいたが故に、人的被害が最小限に済んだのではないかと思います。

 

なお、活断層の有無は土地の売買や賃貸借で明示しなければならない事項ではないので、自力でリスクを把握するか、徹底的に不動産屋を問い詰めるより他ありません。

答えられる不動産屋も多くはないと思いますが…

 

では、不動産屋は何も教えないかと言えば、そんな事はありません。

 

以下リンクに載る事柄は、全てではないが重要事項説明に記載することです。

(抜けたら作る側としても大変なことです)

 

ただ、簡素に1行で済ませるので、見逃しの懸念は無いとは言えませんから、住む側もある程度把握した上で契約した方が良いでしょう。

 

 

東京都防災マップ

 

 

宅地造成工事規制区域

 

 

中には殆ど全域が何らかの規制対象となっている自治体もありますが、そこをただ避けるだけでなく、自治体ホームページ等を見てきちんと対策が為されていればパニックになる程でもないと、個人的には思います。

 

これらのチェックと同時に、住む建物が地震に強いかどうかも、きちんと確認して欲しいところです。

 

 

未耐震化住宅の被災の根本的原因について

 

 

最近だと、都区内マンションは実住用でも投資用でも「新耐震基準」でなければ(売買)相場がグンと下がる現象が起きています。

 

では、旧耐震基準だと話にもならないかといえば、そこは物件毎によるとしか言えません。

 

マンションは施行主と居住者は別なので、施工側は少しでも安くする為に材料は最小限に抑えます。

その時々の基準最低限をクリアする事を目的として設計するので、旧耐震マンションのリスクは新耐震に比べどうしても高くなる傾向にあります。

 

ただ、構造上「真四角」に近い建物等、作り自体が強度に強い物件もあるので、全部が全部、弱いとも言い切れないので、ここは建築士にご相談案件になります。

 

対して戸建てについては、施工主と最初の居住者が同一の場合が多く、施工主の意向でとても頑丈なものも一部あります。

ただし、経済性を優先した建売住宅ではマンションと同じ現象が起きるので、やはり安心は出来ません。

 

また、戸建ては当然木造が多く、作り方次第ですが一般的に鉄筋コンクリート建てに比べ耐震性の上では不利なので、木造家屋のみ2000年に耐震基準が更に厳格化されています。

 

また、新築・中古、マンション・戸建に限らず、経年劣化や施工不良の懸念は付きまとうので、ある程度知識のある第三者に物件を見て貰う事を怠るべきではないし、怠っている物件は買う、借りる際に避けるのが賢明です。

 

マンションなら管理組合で劣化診断を行うタイミングに併せて行えますが、個人所有の(いわゆる一棟物)物件で耐震診断となると流石に費用が馬鹿にならないので普及は今一つです。

でも、「劣化」は各所の不具合からも推測出来るので、色々調べてみればどれほど問題を抱えた物件が、察しがつきます。

 

なお、新築マンションでも、杭が強固な地盤に刺さっておらず、建て替えとなった有名物件もあるので、油断は禁物でです。

 

 

欠陥マンション・住宅めぐる大手不動産と住民の争い続出

 

 

蛇足かもしれませんが、欠陥を除き、最新の基準を満たした建物で就寝中大地震に遭い亡くなるとすれば、家具の置き方等に問題があったのではないかと推測した方が多分正しいであろう事は、阪神・淡路大震災でも証明されています。

 

簡素ではありますが、こちらで指摘されています。

 

 

災害への備え [地震災害への備え]

 

 

DIYショップに行けば色々な防災グッズが置いてありますが、基本的に就寝時の頭の高さ(つまり、布団で寝るなら全部)の家具には何らかの備えを施した方が良いでしょう。最低限寝室だけでも。

​2017/09/17